- 「住んでみたい街」の条件…
- 私事で恐縮だが、長年にわたる取材の結果、首都圏のほとんど沿線、主要駅で下車し、多くのマンション立地を分析してきたと思っている。そんな中で中央線は、「住んでみたい沿線」として常に上位を競う沿線だと考えている。その理由は第一に「街のありかた」である。沿線駅周辺を実際に歩いてみると、①駅の高架下、あるいは駅前にスーパー、②スーパーに続いて駅南口北口に賑やかな商店街、③駅近に都市銀行の支店あるいはATM、④商店街の背後に集合住宅、やがて⑤公園、小学校などの自然、教育施設があり、⑥それらを取り囲むように一戸建て住宅街が広がる。この「街のありかた」は、きわめてオーソドックスだが、暮らしやすさを追求した結果、こんな街のありかたになったのではないかと考える。中央線沿線駅には、こんな街が数多くあり、いつ訪ねても行き交う人が多く賑わい、暮らしやすく生活利便性が高いことが分かる。それでは武蔵小金井駅はどうか。この駅は、2006年の駅南口再開発、2007年中央線下り・2009年同上り線の高架化などにより大きく変貌し、いまや「住んでみたい街」の最寄駅として発展、いまも進化し続けている。その一例が駅高架下の商業施設「nonowa武蔵小金井」。2015年2月には、神戸屋キッチンやスターバックスなどフード系ショップを中心とした「nonowa武蔵小金井EAST」が誕生し、12月12日にはグリーパークスサラなどファッションから食品まで幅広く取り揃える「nonowa武蔵小金井WEST」がオープンしたのである。ちなみに「nonowa」は、JR東日本の子会社が展開する、中央線三鷹~立川間の高架化により生まれる高架下や駅構内の商業施設の名称である。第一号店は2013年西国分寺にてオープン、今後が楽しみである。
- 「暮らしやすい街」の条件…
- 住んでみたい第二の理由は「暮らしやすさ」である。まず挙げられるのが「アクセス」。〈クリオ武蔵小金井グリーンアベニュー〉は、新たに誕生した「nonowa武蔵小金井WEST」のnonowa口改札から徒歩7分、〈クリオ武蔵小金井フロントアベニュー〉は徒歩6分である(ICカード利用)。このところ中央線沿線では、駅からバス便を利用するか、駅より徒歩10分以上のマンションが増える傾向なので、この「駅から徒歩圏」というのは、貴重である。その武蔵小金井駅からは、首都圏を代表するターミナル駅である新宿、東京へ乗り換えなしで行ける。同駅より新宿駅への所要時間は24分、東京駅へ同37分である。ちなみに新宿駅には10路線が乗り入れるなど連絡する路線が多いので、「どこに行くにも便利」といえる。さらに武蔵小金井駅始発電車も利用でき(平日朝上り6・8時台各4本)、「座っての通勤、通学」が可能である。また7時台は24本と運行本数は多い。「暮らしやすさ」のキメ手となる生活利便施設はどうか。例えばショッピング施設は、1階食料品フロアが24時間営業のグルメシティをはじめ、駅前の西友、イトーヨーカドーなどが利用でき、便利である。
- 「資産価値が高い」条件…
- マンション購入を検討する人たちは、一生に一度の高額な買い物だけに、「資産価値」を購入のキメ手と考えている。つまり転勤など万が一の時、いくらで貸すことができるか、売却できるかを重視しているのである。それでは本物件の資産価値を判断する指標は何か。実は、先述した「アクセス」、「暮らしやすさ」は、資産価値を判断する重要な指標なので、十分クリアしているといえる。さらに住環境が将来にわたってあまり変わることがない「広大な公園」と、街が落ち着きアカデミックな雰囲気が広がる「大学キャンパス」があるので、資産性は高いといえる。ちなみに前者は、小金井公園、武蔵野公園、野川公園という3つの都立公園がある。11月後半の3連休、紅葉が始まって間もない小金井公園を訪ねたが、ドッグラン、テニスコートなど、相変わらず多くの人たちがスポーツ、自然、散策を楽しんでいた。後者は東京学芸大学などが身近である。資産価値を評価のするもう一つの指標は、立地、住環境などを分析した上で、「全体として快適と思うか」ということ。ここに住む人たちが満足し、愛着を感じ、住みたいと思えば全体として快適ということになるが、これをバックアップするデータは、ここに住む人たちが増えているか、つまり人口動態である。小金井市は、平成22年の11万1465人に対して、平成27年は11万7427人と着実に増加。ここでも指標をクリアしているのである。
「住んでみたい街」の条件… | 私事で恐縮だが、長年にわたる取材の結果、首都圏のほとんど沿線、主要駅で下車し、多くのマンション立地を分析してきたと思っている。そんな中で中央線は、「住んでみたい沿線」として常に上位を競う沿線だと考えている。その理由は第一に「街のありかた」である。沿線駅周辺を実際に歩いてみると、①駅の高架下、あるいは駅前にスーパー、②スーパーに続いて駅南口北口に賑やかな商店街、③駅近に都市銀行の支店あるいはATM、④商店街の背後に集合住宅、やがて⑤公園、小学校などの自然、教育施設があり、⑥それらを取り囲むように一戸建て住宅街が広がる。この「街のありかた」は、きわめてオーソドックスだが、暮らしやすさを追求した結果、こんな街のありかたになったのではないかと考える。中央線沿線駅には、こんな街が数多くあり、いつ訪ねても行き交う人が多く賑わい、暮らしやすく生活利便性が高いことが分かる。それでは武蔵小金井駅はどうか。この駅は、2006年の駅南口再開発、2007年中央線下り・2009年同上り線の高架化などにより大きく変貌し、いまや「住んでみたい街」の最寄駅として発展、いまも進化し続けている。その一例が駅高架下の商業施設「nonowa武蔵小金井」。2015年2月には、神戸屋キッチンやスターバックスなどフード系ショップを中心とした「nonowa武蔵小金井EAST」が誕生し、12月12日にはグリーパークスサラなどファッションから食品まで幅広く取り揃える「nonowa武蔵小金井WEST」がオープンしたのである。ちなみに「nonowa」は、JR東日本の子会社が展開する、中央線三鷹~立川間の高架化により生まれる高架下や駅構内の商業施設の名称である。第一号店は2013年西国分寺にてオープン、今後が楽しみである。 |
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「暮らしやすい街」の条件… | 住んでみたい第二の理由は「暮らしやすさ」である。まず挙げられるのが「アクセス」。〈クリオ武蔵小金井グリーンアベニュー〉は、新たに誕生した「nonowa武蔵小金井WEST」のnonowa口改札から徒歩7分、〈クリオ武蔵小金井フロントアベニュー〉は徒歩6分である(ICカード利用)。このところ中央線沿線では、駅からバス便を利用するか、駅より徒歩10分以上のマンションが増える傾向なので、この「駅から徒歩圏」というのは、貴重である。その武蔵小金井駅からは、首都圏を代表するターミナル駅である新宿、東京へ乗り換えなしで行ける。同駅より新宿駅への所要時間は24分、東京駅へ同37分である。ちなみに新宿駅には10路線が乗り入れるなど連絡する路線が多いので、「どこに行くにも便利」といえる。さらに武蔵小金井駅始発電車も利用でき(平日朝上り6・8時台各4本)、「座っての通勤、通学」が可能である。また7時台は24本と運行本数は多い。「暮らしやすさ」のキメ手となる生活利便施設はどうか。例えばショッピング施設は、1階食料品フロアが24時間営業のグルメシティをはじめ、駅前の西友、イトーヨーカドーなどが利用でき、便利である。 |
「資産価値が高い」条件… | マンション購入を検討する人たちは、一生に一度の高額な買い物だけに、「資産価値」を購入のキメ手と考えている。つまり転勤など万が一の時、いくらで貸すことができるか、売却できるかを重視しているのである。それでは本物件の資産価値を判断する指標は何か。実は、先述した「アクセス」、「暮らしやすさ」は、資産価値を判断する重要な指標なので、十分クリアしているといえる。さらに住環境が将来にわたってあまり変わることがない「広大な公園」と、街が落ち着きアカデミックな雰囲気が広がる「大学キャンパス」があるので、資産性は高いといえる。ちなみに前者は、小金井公園、武蔵野公園、野川公園という3つの都立公園がある。11月後半の3連休、紅葉が始まって間もない小金井公園を訪ねたが、ドッグラン、テニスコートなど、相変わらず多くの人たちがスポーツ、自然、散策を楽しんでいた。後者は東京学芸大学などが身近である。資産価値を評価のするもう一つの指標は、立地、住環境などを分析した上で、「全体として快適と思うか」ということ。ここに住む人たちが満足し、愛着を感じ、住みたいと思えば全体として快適ということになるが、これをバックアップするデータは、ここに住む人たちが増えているか、つまり人口動態である。小金井市は、平成22年の11万1465人に対して、平成27年は11万7427人と着実に増加。ここでも指標をクリアしているのである。 |