住宅アナリストの目による「街力」検証レポート
住宅アナリスト 山本 好延
〈CONOE〉。日本の住まい文化に貢献する環境創造企業・アパグループは、その頂上戦略として、都心3区を中心にホテル、分譲マンションの開発案件を次々と事業化しているが、この〈CONOE〉は、その中の分譲マンションプレミアシリーズとして、名を馳せている。 本物件は、この〈CONOE〉シリーズのフラッグシップとして位置付けられ、企業理念を具現化すると同時に、アパグループのブランドアップを担う商品企画となる。 所在地は代官山。この街は、「住んでみたい街」として常に上位にランクされているが、その「住んでみたい」というキーワードは、セレブ、洗練、風格、高級感、おしゃれ、流行の先端、国際性、話題性。東急東横線沿線駅の中で、これらキーワードが似合う街はあまり見かけないと思うのは、ひとり筆者のみではないだろう。 実際に街を歩くと、各国の大使館をはじめ、旧山手通り沿いに建つ施設、例えば集合住宅、店舗、オフィスからなるヒルサイドテラスや、本だけではなく音楽フロア、映画フロア、文具コーナー、ラウンジ、カフェなど大人のための牙城といえる代官山TSUTAYAなどが並ぶ。 本物件は、これらメジャーな施設と共に、この街のランドマークのひとつになるのではないかと思えてくる。
消費増税論議と共に、このところ筆者のオフィスには、「資産価値」についての問い合わせメールが相次いでいる。自分が購入しようとしている物件の「資産としての価値はどれほどなのか」というわけである。 本物件はどうか。 資産価値の高さを裏付ける指標をほとんどクリアしているのではないだろうか。 具体的には①アクセス…駅徒歩1分・渋谷2分(通勤時)、②ショッピング施設…大丸ピーコック、東急ストアに加え、渋谷ヒカリエなどがある渋谷駅周辺の一大ショッピングゾーンが生活圏、③人が集まる多彩な施設…先述したヒルサイドテラス、TUTAYAなどに加え、平日でも数多くに人たちが集まる個性的なショップ、レストラン、ファッションブティック、文化施設など多彩、④落ち着きある街を形成する大学キャンパス…聖心女子大、國學院大、産業能率大が身近、⑤高度医療が受けられる病院…東邦大学医学部附属大橋病院など利用可能、⑥街の風格…先述したように住んでみたい街として人気で全体としても「快適」、などである。